- 亜鉛は数百種類の酵素の材料になるミネラル。たんぱく質の合成や、味を感じる細胞の働きにかかわる
- 30〜49歳女性の推奨量は1日8.0mg、耐容上限量は1日35mg(日本人の食事摂取基準2025年版)
- 牡蠣、レバー、牛の赤身肉、魚介類などに多い。穀類や豆に多いフィチン酸は吸収を妨げる
- サプリメントで長くとりすぎると銅が不足することがある。目安量を守り、薬との飲み合わせを確認する
亜鉛の働き
亜鉛は、成人の体の中に約2gほど含まれるミネラルです。量はわずかですが、数百種類におよぶ酵素の構成成分として、体の中のさまざまな反応にかかわっています。
- たんぱく質やDNAの合成にかかわる
- 舌にある、味を感じる細胞(味蕾)の働きにかかわる
- 胎児や乳児の発育、骨の成長にかかわる
- 活性酸素を取り除く酵素の材料になる
栄養機能食品では、亜鉛について「味覚を正常に保つのに必要な栄養素です」などの決められた表示が認められています(保健機能食品の違い)。
どのくらいとればいい?
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、亜鉛の量は次のように定められています。
| 対象(女性) | 推奨量(1日) | 耐容上限量(1日) |
|---|---|---|
| 18〜29歳 | 7.5mg | 35mg |
| 30〜49歳 | 8.0mg | 35mg |
| 50〜64歳 | 8.0mg | 35mg |
| 妊娠中(中期・後期) | +2.0mg | ― |
| 授乳中 | +3.0mg | ― |
男性の推奨量は30〜49歳で9.5mg。妊娠初期の付加量は0mgです。
亜鉛は、食事からとった量のうち吸収されるのが30%ほどとされています。令和元年の国民健康・栄養調査では、1日の亜鉛の摂取量は平均8.4mgで、穀類からとっている量がもっとも多く、次いで肉類、魚介類の順でした。
亜鉛を多く含む食品
主な食品の例です(可食部100gあたり、日本食品標準成分表をもとにした健康長寿ネットの資料より)。
| 食品 | 亜鉛(100gあたり) |
|---|---|
| かき(養殖・生) | 14.0mg |
| かたくちいわし(田作り) | 7.9mg |
| 豚レバー(生) | 6.9mg |
| 牛もも赤肉(交雑牛・生) | 4.8mg |
| 豚かたロース赤肉(生) | 3.2mg |
| しらす干し(半乾燥品) | 3.0mg |
| うなぎ(かば焼) | 2.7mg |
亜鉛は、肉や魚介類などの動物性食品に多く含まれます。肉や魚を控えめにしている方、食事の量が少ない方、ダイエット中の方は、とる量が少なくなりがちです。
吸収を妨げるもの
穀類や豆類に多いフィチン酸や食物繊維、一部の食品添加物は、亜鉛の吸収を妨げることがあります。また、お酒を多く飲むと、亜鉛が体の外に出ていく量が増えるとされています。とはいえ、穀類や豆類は亜鉛の大切な供給源でもあるので、避けるのではなく、肉や魚介類と組み合わせて食べましょう(食物繊維の基礎知識)。
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不足ととりすぎ
亜鉛が不足すると、味がわかりにくくなる、皮膚の状態が変わる、成長期の子どもでは発育に影響する、などがあることが知られています。味の変化が続くときは、自己判断でサプリメントを使うのではなく、医療機関で相談しましょう。原因が亜鉛不足とは限りません。
一方、ふだんの食事で耐容上限量を超えることはまずありませんが、サプリメントで長くとりすぎると、銅の吸収が妨げられて銅が不足することがあります。銅が不足すると、貧血などにつながることがあります。胃の不調が起こることもあります。
サプリメントでとるときの注意
- 1日の目安量を守る。マルチミネラルや強化食品など、ほかの商品との合計量を確認する(マルチミネラル)
- 耐容上限量(女性は1日35mg)を超えないようにする。多くとればよいものではない
- 亜鉛は一部の抗菌薬などの吸収に影響することがある。薬を飲んでいる方は、飲み合わせや飲む時間を医師・薬剤師に確認する(飲み合わせの注意)
- 鉄やカルシウムのサプリメントと一度に多くとると、ミネラル同士で吸収に影響し合うことがある
- 持病のある方、妊娠中・授乳中の方は、医師に相談してから使う
- 空腹時に飲んで胃の不調を感じたら、食後に変えるか、使うのをやめて相談する
マルチミネラル
毎日飲むものですし、低価格で手軽に摂取できるのはありがたいですね!大きな変化は感じませんでしたが、調子が悪くもなっていないので、健康維持のために摂取するのも良いように思ってます(^。^
マルチビタミンミネラル
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よくある質問
- 亜鉛は毎日とる必要がありますか?
- 亜鉛は体の中にためておける量が多くないため、毎日の食事から続けてとることが大切です。肉・魚介類・卵・乳製品・大豆製品・穀類などを組み合わせた食事を心がけましょう。
- 牡蠣を食べれば十分ですか?
- 牡蠣は亜鉛が特に多い食品ですが、毎日食べるものではありません。赤身の肉や魚介類、豆類、穀類など、ふだんの食品から少しずつとるほうが続けやすいでしょう。
- 亜鉛と銅は両方とったほうがいいですか?
- どちらも体に必要なミネラルで、亜鉛をとりすぎると銅の吸収が妨げられることがあります。サプリメントを使う場合は、亜鉛だけを多くとらないよう、目安量と合計量を確認しましょう。
亜鉛は多くの酵素にかかわり、味覚を正常に保つのにも必要なミネラルです。30〜49歳女性の推奨量は1日8.0mgで、肉や魚介類を中心にいろいろな食品からとりましょう。サプリメントでは耐容上限量(女性35mg)を超えないよう合計量を確認し、薬を飲んでいる方、持病のある方、妊娠中・授乳中の方は医師・薬剤師に相談してください(サプリメントの選び方ガイド)。