- 体調の変化を感じたら、まず飲むのをやめる。「好転反応」などの説明をうのみにしない
- 症状があれば医療機関を受診。商品のパッケージや飲んだ量・期間のメモを持っていく
- 健康被害が疑われるときは保健所にも相談できる。契約や返品のトラブルは消費者ホットライン188へ
- 2024年の紅麹問題を受けて、事業者による健康被害情報の報告が義務化された
こんなときは「健康食品が原因かも」と考える
サプリメントや健康食品は食品ですが、成分が濃縮されていたり、毎日同じものを続けてとったりするため、体質や体調によっては体に合わないことがあります。次のような変化が、飲み始めてから、または量を増やしてから現れたときは、健康食品が関係している可能性を考えましょう。
- 発疹、かゆみ、じんましん
- 胃の不快感、吐き気、下痢などおなかの調子の変化
- だるさ、食欲がない、尿の色が濃い、皮膚や白目が黄色っぽい
- むくみ、動悸、頭痛など、いつもと違う体の変化
厚生労働省は、健康食品の利用によるとみられる健康被害の中に、肝臓の障害などが含まれることを紹介しています。症状が軽くても、原因がわからないまま飲み続けないことが大切です。
なお、販売する側が「体の毒素が出ている証拠」「好転反応なので続けて」などと説明することがありますが、体調が悪くなったのに飲み続けるのは危険です。こうした説明は、公的機関が認めたものではありません。
すぐにすること:やめる・記録する・受診する
1. 飲むのをやめる
原因がはっきりしなくても、まずは飲むのをやめましょう。複数のサプリメントを使っている場合は、すべていったん中止します。ただし、医師から処方された薬は自己判断でやめず、受診のときに相談してください。
2. 商品と記録を残す
捨てずに、次のものを手元に残しておきます。診断や原因の調査の手がかりになります。
- 商品のパッケージ・容器(商品名、製造者、ロット番号、賞味期限がわかるもの)
- 残っている中身
- いつから、どのくらいの量を飲んだか、症状がいつ出たかのメモ
- いっしょに飲んでいた薬やほかのサプリメント(お薬手帳)
- 購入した店やサイト、注文確認のメール
3. 医療機関を受診する
症状があるときは、かかりつけ医や内科などを受診し、飲んでいた健康食品の名前を必ず伝えましょう。「サプリメントは食品だから関係ない」と思って伝えない方も多いのですが、医師が原因を考えるうえで大切な情報です。息苦しさや顔・のどの腫れなど、急な強い症状があるときは、迷わず救急を利用してください。
相談できる窓口
| 相談したいこと | 窓口 |
|---|---|
| 体の症状・治療 | 医療機関(かかりつけ医など) |
| 健康食品による健康被害の疑い | お住まいの地域の保健所 |
| 薬との飲み合わせ | 薬局の薬剤師 |
| 解約・返品・定期購入などの契約トラブル | 消費者ホットライン188(最寄りの消費生活センター) |
| 商品そのものについての問い合わせ | 販売・製造している事業者の窓口 |
保健所は、健康食品による健康被害の情報を集め、必要に応じて国に報告したり、調査したりする役割を持っています。受診した医師から保健所に情報が伝えられることもあります。定期購入の解約などで困ったときは、定期購入のトラブルと対処法もあわせてご覧ください。
医薬品の副作用による健康被害には公的な救済制度(医薬品副作用被害救済制度)がありますが、健康食品はこの制度の対象外です。
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紅麹問題と、制度の見直し
2024年、紅麹を原料にした機能性表示食品で、腎臓の障害などの健康被害が多数報告されました。この問題では、事業者が健康被害の情報を把握してから行政に報告するまでに時間がかかったことが課題とされました。
これを受けて食品衛生法の施行規則などが改正され、2024年9月1日から、機能性表示食品の届出者と特定保健用食品(トクホ)の許可者は、医師が診断した健康被害の情報を把握したら、都道府県等(保健所)に報告することが義務になりました。このほか、サプリメント形状の機能性表示食品の製造管理(GMP)の基準化なども進められています(保健機能食品の制度)。
また、それ以前から、特別の注意が必要な成分(指定成分)を含む食品については、事業者に健康被害情報の報告が義務づけられています。制度は今後も見直しが続く可能性があるため、最新の情報は消費者庁・厚生労働省のウェブサイトで確認しましょう。
体調トラブルを防ぐために
- 1日の目安量を守る。「多く飲めば早く実感できる」とは考えない(サプリメントの飲み方)
- 複数のサプリメントを使うときは、同じ成分が重なっていないか確認する
- 薬を飲んでいる方、持病のある方、妊娠中・授乳中の方は、使う前に医師・薬剤師に相談する
- 飲み始めた日と商品名をメモしておく。体調の変化に気づきやすくなる
- 海外の製品や、成分・製造者がはっきりしない製品は慎重に選ぶ
よくある質問
- 少しおなかがゆるくなった程度でも、やめたほうがいいですか?
- いったんやめて様子を見ましょう。やめて症状がおさまれば、その商品が体に合わなかった可能性があります。症状が続くときや、ほかの症状もあるときは医療機関を受診してください。
- 受診するのは何科がいいですか?
- まずはかかりつけ医や内科で相談するとよいでしょう。発疹やかゆみが中心なら皮膚科でもかまいません。どの科でも、飲んでいた健康食品の名前と、飲んだ期間・量を伝えることが大切です。
- 保健所に相談すると、何をしてもらえますか?
- 健康被害の情報を受け付け、必要に応じて事業者への調査や国への報告が行われます。同じ商品で同様の被害が広がるのを防ぐことにもつながります。治療そのものは医療機関で受けてください。
健康食品やサプリメントを飲んでいて体調がおかしいと感じたら、すぐに飲むのをやめ、パッケージと記録を残して医療機関を受診しましょう。健康被害が疑われるときは保健所に、契約のトラブルは消費者ホットライン188に相談できます。2024年からは事業者の報告義務も強化されていますが、自分の体を守るためにも、目安量を守り、薬や持病がある場合は事前に相談することが大切です(サプリメントの選び方ガイド)。