「ラクトフェリン」の脂肪分解促進効果

2010年3月23日にライオンから発表された、ラクトフェリンの効果についての
記事が興味深いので、ご紹介しておきたいと思います。

ライオン(LION) ナイスリムエッセンス ラクトフェリンの口コミ体験談はこちら

「ラクトフェリン」による内臓脂肪細胞の脂肪分解促進効果を
世界で初めて確認、さらにヒトの腸内環境の改善効果も確認


ライオン株式会社(社長・藤重 貞慶)研究開発本部は、この度、京都府立医科大学・西野輔翼(にしのほよく)教授、京都市立病院・吉田俊秀(よしだとしひで)教授、名古屋市立大学大学院・飯郷正明(いいごうまさあき)客員教授、東京大学・加藤久典(かとうひさのり)教授、北海道大学大学院・宮下和夫(みやしたかずお)教授、細川雅史(ほそかわまさし)准教授と共同で、牛乳・母乳などに含まれる多機能性タンパク質「ラクトフェリン」が、成熟した内臓脂肪細胞に対して、脂肪滴の分解阻害タンパクであるペリリピン量を低下させることで、脂肪分解促進作用に関与することを世界で初めて見出しました。
さらに東京大学大学院・清水誠(しみずまこと)教授、戸塚護(とつかまもる)准教授らと共同で、「ラクトフェリン」に「ラブレ菌」を配合した腸溶錠が、腸内環境改善効果を示すことをヒト試験にて確認しました。
この研究成果は『日本農芸化学会2010年度大会(2010年3月27日~30日 東京大学駒場キャンパス)』、及び『第64回日本栄養・食糧学会大会(2010年5月21日~23日 アスティとくしま)』において発表する予定です。

1.研究の経緯
当社は、これまで母乳に多く含まれる多機能性タンパク質「ラクトフェリン」について研究を進め、2007年には歯周病菌毒素LPSを不活性化し、炎症の進行を抑制する効果を見出しました。この研究の過程で、「ラクトフェリン」を小腸まで届けたマウスでは、腸管まわりの内臓脂肪が減少している事を見出しました。そこで、「ラクトフェリン」と脂質代謝との関連性について研究を進めた結果、腸溶加工「ラクトフェリン」が内臓脂肪の蓄積抑制に有効であることを初めて明らかにし、ヒト臨床試験にて実証しました。
この度は、蓄積された内臓脂肪に対する「ラクトフェリン」の分解作用メカニズムについて、検討を行いました。
さらに、「ラクトフェリン」の腸内有用菌に対する増殖促進効果に着目し、腸内環境改善効果とともに免疫機能増強作用を持つことがすでに確認されている「ラブレ菌」を共に用いることで、優れたヒト腸内環境改善効果が得られることを検証いたしました。

2.研究内容の詳細
「ラクトフェリン」の内臓脂肪の分解促進効果を検討するため、ラット腸間膜から採取した成熟脂肪細胞を用い、ニュートリゲノミクス技術を活用し解析を行いました。脂肪は分解されると、脂肪酸とグリセロールが生成されることから、脂肪を蓄積した成熟脂肪細胞に「ラクトフェリン」を10~1,000ppmの5水準の濃度で添加し、48時間後に生成されるグリセロール量を測定しました。その結果、「ラクトフェリン」添加量が多くなるに従ってグリセロール生成量も増加し、「ラクトフェリン」の脂肪分解促進作用が確認されました。
また、脂肪分解関連遺伝子を解析した結果、「ラクトフェリン」に「ペリリピン(脂肪分解を促進するリパーゼの働きを阻害するタンパク)」の遺伝子発現を低下させる現象が確認できました。
以上の結果より、「ラクトフェリン」は内臓脂肪細胞に対する脂肪分解促進効果があり、その作用メカニズムは、「ラクトフェリン」が脂肪滴の分解阻害タンパクである「ペリリピン」量を低下させることによる可能性が示唆されました。

「ラクトフェリン+ラブレ菌」配合腸溶錠の、腸内環境改善効果をヒト試験にて確認
さらに本研究では、「ラクトフェリン」に加えて、免疫機能増強作用が確認されている「ラブレ菌」を配合した腸溶製剤を用い、便秘傾向の女性に対して腸内環境が改善するかどうかを調べました。
試験は二重盲検クロスオーバー試験により、以下のように行いました。排便回数が2週間で10回以下の便秘傾向の女性32名(年齢20~60歳)を対象に、「ラクトフェリン+ラブレ菌」腸溶錠摂取群(1日あたりラクトフェリン300mg、ラブレ菌180億個)と、2つとも入っていない腸溶錠摂取群(プラセボ群)の2群に分け、〔2週間摂取→4週間の摂取休止期間→2群を交替してさらに2週間摂取〕を行いました。評価は、摂取前後での排便状態(回数、日数、量)、腸内細菌の種類・量、血液検査、尿検査を実施しました。なお、試験期間中の食事量制限は行わず、その他の乳酸菌と食物繊維のサプリメント摂取は制限しました。
その結果、「ラクトフェリン+ラブレ菌」腸溶錠を2週間摂取することで、排便回数及び排便日数が摂取前と比較して有意に増加しました。また腸内有用菌であるビフィズス菌(Bifidobacterium属)が腸内で有意に増加していることが、糞便の検査でわかりました(図5)。これらの結果から、「ラクトフェリン+ラブレ菌」がヒトの腸内環境を改善する効果をもつことを確認しました。

今後はさらに、「ラクトフェリン」の内臓脂肪低減効果メカニズムの解明を進めるとともに、「ラクトフェリン+ラブレ菌」の免疫力向上への関与を明らかにし、「ラクトフェリン」の生体に対する有用性の研究を進めてまいります。

脂肪分解を促進する作用に加えて、便秘症状の改善も実験で確認できたという
実証データには、単なる口コミ以上に信頼感がありますね( ̄- ̄)
ダイエットを考えている方は、この機会に是非お試ししてみてはいかがでしょうか?